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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
幸いなことに
「オレオレ詐欺」に遭った人は私の周囲では居ませんが
「オレオレ詐欺」の被害の様々な報告例を敢えて簡単にまとめてしまうと
まず、最初にキャッチーな事象を告げて耳目を惹きつけ
次に、その件に関して次から次に話を掏り替え続け
最終的にお金を取る…という手口が多いようです。
もっとも
「オレオレ詐欺」に遭った人は私の周囲では居ませんが
「ヤレヤレ詐欺」に遭い続けている人というのは
私が専門としているヴァイオリンの分野では見かけることがあります。
それは
例えば前の記事で書いたように
曲を進めるというより、技術習得という名目で進捗を楽しませている某メソードや
曲を進めることより…と言いながら、実際はエチュードをある程度で次々に弾かせ
それを何巡も反復させることにより、曲は進めていないという掏り替えをしている
やり方も、キャッチーなお題目で耳目を集めても実態は本来の指導法ではない点で
「オレオレ詐欺」と同じ有様だといえます。
さらに
例えばヴァイオリンでは、単音よりも重音のほうが音程が取り難いなか
そうしたヴァイオリンの重音の音程を一発で当て…などと掲げた記事を書き
そこでは音律に関する知識も…などと書かれていたりするので読み進めてみると
左指を握り過ぎない…、左指の指幅に注意…、右手を力まない…という具合で
結局、音律や音程の定め方は一言も書かれていない…などという事例もあり
そうした、キャッチーなお題目で耳目を惹きつけても肝心なことは書けない点で
「オレオレ詐欺」と同じ有様だといえます。
加えて
このブログで何度も書いているように
素人というのは、その物事の素人が玄人っぽく語ると感心してしまうことから
リスナーに毛が生えただけの素人がスピリチュアルに語れば語るほど
リスナーの段階でしかないヴァイオリンの初心者はその話に感心してしまうなか
「私は怪しくありません」と言わずに逆に「私は怪しいのです」と言うかの如くに
自らが良く言われていない…と自身で宣言してしまうことで、自らに対する批判さえ
キャッチーなお題目に掏り替えるかの如くに語っている例さえあるのです。
既述のように次々に話を掏り替える際の
肝要な点の欠落を、ヴァイオリンの奏法に不案内な人は観点の多様さだと誤想し
寛容な話の展開を、ヴァイオリンの練習が不十分な人は指導の丁寧さだと誤解し
偶にしか通えなくても、情熱の持続だの、上達が楽しみだのと称してお金を取る
スピリチュアルな指導ややり方に、ますます感じ入ってしまうようなのですが
ヴァイオリンの本来の指導や本当の練習方法を知る者からすれば、そうした
スピリチュアルで掴みどころのない有様には、掴み難いなめこを連想させられます。
「オレオレ詐欺」の場合には
次々に話を展開しても、最終的な目的はお金を取るという一点に集約され
当初の話とは違うということがその一点において露呈するのに対して
「ヤレヤレ詐欺」の場合には
次々に話を掏り替えて、何れの観点でも何となく該当するかの如くに装い
当初の話とは違っても騙された気がしないようにしているので、見ていて
「ヤレヤレ…」という感を抱くので「ヤレヤレ詐欺」と称しましたが
何しろ本来の指導ではなく、既述のようにスピリチュアルに騙し騙されている点でも
「ヤレヤレ…」という感を更に強くされずには居られません。
ちなみに
このまま話を終えてしまうと
「所詮はお前も重音の音程の取り方を知らない」などと言われても困るので(笑)
それについては以前書いた記事の譜例を、次の記事で改めて取り上げるとともに
「結局はお前も音律の話は書かない」などと言われても困るので(笑)簡単に書くと
ヴァイオリンでは基本的に旋律はピタゴラス、和音は純正律ということになります。
旋律に対して純正律で和音を添えようとしても、和音に開放弦が含まれる時には
開放弦の音程は変えられないため、旋律に対して純正律で和音を添えられなかったり
複数の旋律が並立する場合、旋律のどちらに対して和音を添えるかという問題も生じ
複数の旋律が重複する場合、旋律の音程同士では和音として濁る場合もあります。
簡単な曲やエチュードでさえ、和音に開放弦が含まれる場合には、そうした微調整が
大全音・小全音、大半音・小半音などという次元ではなく必要になるとともに
バッハの作品では重音以外の単音の音形にも複数の旋律が内包されていることが多く
そのため
バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータを演奏する際には
パガニーニ指標として以前書いた
パガニーニ/24のカプリースくらい朝飯前の技量がなければ弾けないのですが
そうした和音や旋律の並立と重複と内包を制御&微調整をする時
バッハ/無伴奏は果てしのない素晴らしさを見せるのです。
さらには
バッハ/2つのヴァイオリンのための協奏曲ともなれば、一挺ではなく二挺で
既述のような問題を奏者が相互に制御&微調整する必要があるため
パガニーニ/24のカプリースくらい朝飯前…という奏者が二人で合わせてこそ
既述のような和音や旋律の並立と重複と内包が調和させられる曲なのです。
にもかかわらず
そうした和音や旋律の並立と重複と内包に対する音程の制御&微調整はおろか
全音と半音の区別が関の山で未だまだ音程が確実には取れない生徒に課題曲として
バッハ/2つのヴァイオリンのための協奏曲を弾かせてしまう事例も見聞きしますが
ですから
バッハ/2つのヴァイオリンのための協奏曲をそのような有様で弾いたりしていては
以前の記事で書いたように、ただ単にガチャガチャと弾いているだけの演奏になり
バッハ以外でも、それっぽい(笑)だけで散らかった演奏しかできなくなるのです。
バッハ/2つの…を初心者に弾かせてしまうのは、既述の某メソードの影響でもあり
既述の「ヤレヤレ詐欺」の現場では、その曲が更に杜撰に教え弾かれるのでしょうが
ということで
せっかく好きで習い始めて真剣に学び奏でたい…と思っていたヴァイオリンで
リアリティとして本来のヴァイオリンの奏法や音程の取り方を習えている人と違い
イメージとしてそれっぽく(笑)語られ、それらしく奏でるだけの人達というのは
であればこそ私は
このブログでも何度も書いているように
各音の「正確な音」を「具体的」に一つひとつ認識し確認しながら
「一音いちおん耳を傾けながら奏でる」訓練を受け続けることこそが
「確実な演奏」「きちんと正しくヴァイオリンを弾く」ことができる
唯一にして最短の方法であることを知って欲しいと願いつつ
このブログの各記事の冒頭で掲げているように
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
水滴が一滴いってき徐々に溜まるかの如くに、一音いちおん耳を傾けらながら習得し
水滴の一滴いってきに濁りがない時澄んだ水が溜まるように、一つとして疎かにせず
着実に、確実に学び重ねていかなければならないのです。
そうしたなか
水滴つながり…というわけではありませんが
私はこちら側の世界…すなわち
ヴァイオリンの本来の奏法や正しい学習方法を学び重ねる世界において
ヴァイオリンがうまくなる「生命の水」を発見した!…などと書くと
これこそは「オレオレ詐欺」でもなければ「ヤレヤレ詐欺」でもなく
ストレートに「詐欺」ということになると思いますが(笑)
ヴァイオリンがうまくなる「生命の水」!? ではなく…ということで
では何なのか?ということについては、次の記事に書きたいと思います。
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