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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
今でも思い出すのは
都下のKに東京の支店があるCというお店がヴァイオリンの銘器を貸し出していて
鷲見四郎先生の生徒さんがコンクールに出場するにあたり楽器を選定することになり
楽器店の店員さん方が複数の銘器を持参したところに私も立ち会った際のことです。
(もっともその生徒さんは、四郎先生や私の助言もなしに最良の選択をするとともに
コンクールでは、日本一になりました)
その際に
まず店員さんが一挺を調弦して生徒さんに渡すと、生徒さんが調弦し直して試奏し
次に店員さんが一挺を調弦して生徒さんに渡すと、生徒さんが調弦し直して試奏し
また…というところで今度は私が調弦して渡すと、生徒さんはそのまま試奏
しました。
と書くと
「その店員にしてみれば、取り敢えず調弦して渡しただけなのだろう」
と思う方も居るかもしれませんが
流石に歴史的銘器をわざわざ持参して…という程の場なので
店員さんは時間をかけ、それはそれは熱心に調弦してから手渡してはいたのですが
脇で聞いていた私には、どうしてその状態の調弦で終わりにするのか?と感じられ
手渡された生徒さんも、それでは調弦し直すのは当然だと思いました。
それから幾星霜
私自身も毎日のように練習をし、レッスンをし、演奏をし…ということで
練習の際は、朝から練習をする際に、前夜のままで調弦不要なことも偶にあったり
演奏の際は、状況によっては舞台の袖等で調弦を済ませていることもありますが
指導の際は、生徒のレベルにかかわらず、調弦はレッスンの度に必ず検分し
医師においては、問診にどれだけ緻密に耳を傾けられるかで治療の良否が決し
患者においては、問診にどれだけ熱心に耳を傾けているかで医師の良否がわかる
のと同じように
先生においては、調弦にどれだけ緻密に耳を傾けられるかで指導の良否が決し
生徒においては、調弦にどれだけ熱心に耳を傾けているかで先生の良否がわかるので
ヴァイオリンの先生が調弦の際に、どのように振る舞っているかを観察することで
ヴァイオリンの先生の指導の実力や心積もりを知ることができるとともに
既出のこちらの記事でも書いた調弦の原理を知っているかどうかもわかるのです。
もっとも
病状や通院歴にかかわらず、問診を行わずに席を外したりトイレに行く医師など
居る筈もない…というより、そのような行為は診察において有り得ないのと同じで
レベルや学習年月によらず、調弦を検分せず席を外したりトイレに行く先生も
居る筈もない…というより、そのような行為は指導において有り得ないのですが
もしかすると調弦を検分せずに…という先生も居たりするのかもしれません。
さらに言えば
既に相当なレベルの奏者なら調弦が狂っていても正しく演奏できてしまえますが
未だ学習段階にある生徒にとって、正しい調弦は正しく音程を取るために必須で
それと同じで
既に相当なレベルの奏者なら寸法が違っていても正しく演奏できてしまえますが
未だ学習段階にある生徒にとって、正しい寸法は正しく音程を取るために必須なため
寸法で押さえているわけではないとはいえ
1mmでも左指の押さえる位置がズレると音程が変わってしまうヴァイオリンでは
つまり
正しくウォーキングを学ぶには、履くクツの形状やサイズの判断が重要であるように
正しくヴァイオリンを学ぶには、駒の角度と弦長に関しての判断が大切なので
既に色々と指導してくれている先生であれば問題ありませんが
などと書くと
自分の習っている先生はキチンとレッスンしているから、そんなことは教えている!
自分の習っている先生はT朋或いはG大卒の先生だから、そんなことは習っている!
自分の習っている先生は海外の○○音大に留学したから、そんなことは分っている!
自分の習っている先生は有名オーケストラの団員だから、そんなことは知っている!
と言われてしまうかもしれませんし
確かに既述のような判断を教わりわかっている先生もいらっしゃいますが
一方で既述のような判断もわからない先生?擬きも大勢居たり
さらにはレッスンの際にそれっぽく(笑)駒を弄って、それらしい能書きを言う者も
居たりするのです。
駒を削った場合に、駒の加工具合や足元と表板との削り合わせで
必ずしもテールピース側が垂直とはならない状態の駒もあるので
従って、テールピース側が垂直ではなく、それを目安として
横から見た駒の木目が自然な状態になるようにしなければなりませんが
そこまで検分する先生は殆ど居ないのです。
これはあくまで目安でしかありません。
ナット(上駒)の指板側から
駒も振動するので駒のテールピース側までの弦の長さが
(ちなみに
子ども用の分数サイズの楽器の場合は弦長は330mmにはなりませんし
サイズも大人の楽器との内部の容積の比率で決めてはいても曖昧なものですが
子どもは大人よりも手指が小さい分、弦長を規定している基準は厳密であるべきで、
こうした点で、お子さんがヴァイオリンを習っている場合、お子さんが使っている
「その分数楽器の弦長は、どのように規定されるのですか?」という質問に対して
明確に答えられないような先生には、お子さんを習わせるべきではありません)
(なお
既掲の図示を正確に説明すると、正面から観た場合
弦長=ナットの指板側~駒のテールピース側までの距離ではなく
弦長=ナットの指板側~駒のテールピース側までの弦の長さであるとともに
駒の位置の設定などはヴァイオリン工房に丸投げする先生も居るようですが
寸法で押さえているわけではないとはいえ
1mmでも左指の押さえる位置がズレると音程が変わってしまうヴァイオリンで
学習者は、弦の張り替えや調弦だけでなく弾いただけでも駒がズレることもあり
学習段階の生徒には正しい練習環境の整備として常に正しい状態が必要なので
こうした設定は指導者がレッスンの際に検分し修正できなければならないのです。
既述のように
正しくウォーキングを学ぶには、履くクツの形状やサイズの判断が重要であるように
正しくヴァイオリンを学ぶには、駒の角度と弦長に関しての判断が大切なので
既に色々と指導してくれている先生であれば問題ありませんが
未だそれを教えてくれていない先生の場合は是非それについて訊いてみるべきです。
もっとも
このブログで何度も書いているように
「日本語の用例集というのは、日本語を正しく綴る練習をするための教本」であり
「日本語の用例集を使うなら、日本語の文字の読み書きができていないと使えない」
のと同じで
「音階練習の教本というのは、音程を正しく奏でるための練習をする教本」であり
「音階練習の教本を使うなら、音程の取り方がわかっていないと使えない」のですが
その指導には正確な知識と緻密な観察に基づく訓練の反復が必須にもかかわらず
そうした指導を受けられない者や、そうした指導を受けたことがない者が巷に溢れ
兎に角ひいて弾いて弾きまくって徐々にそれっぽい音程に近づけているような人が
アマチュアのみならず音大卒生やプロのなかにも大勢居るという現実があるので
駒の角度や弦長についても、知らずわからず判断できない可能性は高いのです。
駒の角度や弦長の判断方法について訊いてみたところで答えられない…となると
その先生はそうした状態や寸法も気にせずヴァイオリンを弾いていたことを意味し
自分の先生はキチンと教えていると思ったら、実は弾きまくらせているだけだった
自分の先生はT朋或いはG大卒の先生なのに、実は弾きまくっていただけだった
自分の先生は海外の〇〇音大に留学したのに、実は弾きまくっていただけだった
自分の先生は有名オーケストラの団員なのに、実は弾きまくっていただけだった
という現実を知ることになるかもしれません。
つまり
リアリティとして本来のヴァイオリンの奏法や音程の取り方を習えている人達は
生徒のレベルや学習年月によらず、調弦は医師の問診に匹敵するとして検分をされ
寸法で押さえているわけではないとはいえ
1mmでも左指の押さえる位置がズレると音程が変わってしまうことから
駒の角度や弦長についても正しい判断をしてもらいながら指導を受けている
一方で
イメージとしてそれっぽく(笑)語られ、それらしく奏でるだけの人達というのは
生徒のレベルや学習年月によって、調弦を検分せずに先生がトイレに行ったり
プレーヤーではなくリスナーに毛が生えただけの楽器マニアの薀蓄ばかりで
駒の角度や弦長もそれっぽく(笑)弄るだけで正しい判断などもしてもらえず
ということで
ヴァイオリンの調弦は、指導と練習と演奏の何れにおいても重要なスタートであり
ヴァイオリンの調弦で、ペグ(糸巻き)がスムーズに動き確実に止められる必要が
ありますが
そのように調弦の際に、ペグ(糸巻き)がスムーズに動き確実に止められるためには
ペグとペグボックスの穴の削り合わせが正しく行われていることが必須ですが
ペグがペグボックスの穴にいかに正しく削り合わせられているとしても
そうした際には
極めて重症な場合には、工房に持ち込み、削り合わせ直してもらう必要がありますが
それが軽度な場合には、摩耗による不具合の解消だけでなく、摩耗の抑制のためにも
ペグ潤滑剤において、それ以外の選択は殆ど有りませんでした。
ちなみに
ラペラのペグ潤滑剤には清掃用の布まで付いてくるのは
以前の潤滑剤を拭き取り
既存の潤滑剤とは一線を画する性能を主張するためのもの?というのは考え過ぎで
ラペラのペグ潤滑剤は、ペグとペグボックスの密着度を高めるだけではなく
ラペラのペグ潤滑剤は、それ自体が振動を損ない難い質感を有しているために
さらに
でも書いたように
3.5ということを実現すると、その素晴らしさは何倍にも広がることから
『3.5が決め手の素晴らしいペグ潤滑剤』と題しましたが
(もっとも
ラペラのペグ潤滑剤は、既述のように素晴らしい製品でしたが
ラペラの松脂のほうは
『3.5が決め手の夢のような松脂(松ヤニ)』には遠く及びませんでした)
ところが
最近では豪雨も頻発して、以前よりもその出番が増えている
衣類やクツや傘やカバンに塗布する防水スプレーでも
例えば、ライオン/レインガードは
塗布した物の風合いは変え難いものの
塗布した際の防水効果が弱く溶剤の臭いも強く
それに比べて、コロンブス/アメダスは
塗布した物の風合いが、レインガード程度にしか変わらず、溶剤の臭いも殆どせず
塗布した際の防水効果はレインガードよりもスコッチガードよりも高い
となればコロンブス/アメダス以外の防水スプレーなど売れる筈もないのに
現実にはコロンブス/アメダス以外の防水スプレーも売れ続けているのは
防水スプレーをそのように比較・検討する人があまり居ないからだと考えられます。
ペグ潤滑剤については、防水スプレー以上に比較・検討する人が居ないので
ペグ潤滑剤でラペラが一強!ということにはならない…どころではなく
ペグ潤滑剤にラペラという製品が有ることすらさえ知られていないのが
実情だと思います。
ペグ潤滑剤を云々する以前に
既述のようにペグとペグボックスが正しく削り合わせられていることが必須ですし
これも冒頭で既述したように調弦が正しく指導され続けていることもまた必要ですが
そのような削り合わせも、必ずしも正しく精密には行われていないケースも有ったり
そのような調弦の指導も、必ずしも正しく緻密には行われ続けていない状況では
ラベラのペグ潤滑剤が唯一無二ともいえる画期的な性能を有しているとは認識されず
ちょっといいのかな…と思われるか
ちょっといいらしい…と買われる程度に留まってしまうのかもしれません。
というよりも
そもそもこのブログはブログの目次のページにも記したように
レッスンを申し込まれる判断材料として
レッスン方針・レッスン形態のページなどとも併せてご覧いただくために
書いているものですが、それすらさえ通じることなく
このブログを眺めて悦に入るだけ…という方も居るようなので(笑)
駒の角度だの、弦長の判断だの、ラペラのペグの潤滑剤だの…ではなく
防水スプレーのアメダスを買っておしまい…という人も現れるのかもしれません。
残念です。
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