(モバイルでは端末を横長にしてご覧ください)
(iPhoneなどで端末を横長にして画面の左側にブックマークなどの表示が出る場合は
画面最上部のアドレスバーの左側の青くなっているブック(本)のマークのアイコンをクリックすると消えます)
イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
という和音をヴァイオリンで弾く際に
「ヴァイオリンでは左手の形が良くないと音程が良くならない」ということで
「長3度の重音では音程の間隔は広いものの運指における指の間隔は狭くなる」
という説明を聞くと、「なるほどぉ~」と思う初心者も居るかもしれませんが
それでは左手の形の話だけなので、具体的な音程の取り方は語られておらず
一方
という和音をヴァイオリンで弾く際に
サイモン・フィッシャー
スケールズ
Scales by Simon Fischer
(上掲の譜例の画像はHow to tune each note of the scaleの一部です)
(とはいえ
それを実現する具体的な音程の取り方もわからなければまた、どうにもなりませんが
それを踏まえたうえで)
では
こうした場合、具体的にどのように音程を取るのか?ということについては
こちらの記事でも書いたように
ヴァイオリンを正しく教え学ぶことができている環境では具に指導されるのが
当たり前のことでしかないのですが
ヴァイオリンを真剣に学びたいと思ってレッスンを受けているにもかかわらず
そうしたことも正しく教えてもらえていないことに気づいていない人達も居るので
念のため書かせていただきました。
ところが
前の記事で書いたように
音程の取り方も知らずわからず学ばずに単音の音階練習を行い続けたうえに
重音ならではの音程の取り方も学ばずに重音の音階練習をする人も居たりして
計算のやり方も知らずわからず学ばずに一桁の計算練習を行い続けたうえに
二桁ならではの計算のやり方も学ばずに二桁の計算練習をするようなもので
ですから
左手の形とともに、それに伴う音程の取り方も一緒に指導されなければ
それっぽい(笑)だけで終わってしまうので
左手の形とともに、それを導く音程の取り方も一緒に指導される必要があることは
言うまでもありません。
これは
両方食べたい人向けのメニュー…というよりも
こうした低価格のお店では鰻を敷き詰めたうな丼は提供できず
見た目が貧相になってしまうので
冒頭既述のヴァイオリンの重音には重音ならではの音程の取り方があるように
上掲のうなぎと牛丼を重ねるのなら、それ用の味付けに変える必要も感じるものの
ファストフード店がそこまでの工夫をする筈はありませんが(笑)
メニューとしては斬新だと思います。
と掲げたところで
これはただのヴァイオリンのアジャスター…と思われるかもしれませんが
その製品の組み合わせにおいても
その製品から得られる音の素晴らしさにおいても
これはただのヴァイオリンのアジャスターではないのです。
Goetz ゴールド
その過程では
そもそもアジャスターを付けないほうがいいのでは?ということで
アジャスターを使わずにヴァイオリンのE線を張る方法も色々と試してみましたが
やはりアジャスターが有ったほうが、弦の振動にアジャスターの振動も加わり
音の振動に馬力が出る…ということがわかったり
(といっても、上掲のお店には入ったことがないので、味については知りません(笑))
その結果
チタンが軽くて硬いことからアジャスターとして好適な素材なものの
チタンが多量に用いられると響きがチタン臭くなり
具体的には明るい音色が響くものの音の質感が軽くなりすぎるため
形状がコンパクトであることでチタンの使用量が全体として少なくて済むように
チタンでHill型のアジャスターを選択することで
そうした弊害を避けようとしました。
Otto Musica Titanium E線用
Goetzタイプ
それでもなお既述のようなチタン臭い響きと音の質感の軽さが気になるため
チタンでHill型のアジャスターの調弦用のネジの部分のみ
石が装着されている製品を色々と試してみましたが
装着されている石が柔らかいと音色は柔らかくなるものの響きが減衰してしまうので
石として最も硬いダイヤモンドが調弦用のネジに埋め込まれている製品を
試してみることにしました。
そのようなダイヤモンドを埋め込んだ製品を販売しているサイトもあり尋ねると
試奏してみて決めて欲しい…というところまでは納得がいったものの
予め楽器の銘柄を伝えてもうらことで、楽器とダイヤの相性のデータに基づいて
その楽器に応じたダイヤを選択する…ですとか
(えっ?そのようなデータが得られる程数が出回っているとは思えませんが(笑))
その楽器でダイヤモンドアジャスターが最高の性能を発揮するように
その楽器の魂柱を弄る…ですとか
音への影響を最小限に留めるために
Wittnerのアジャスターの調弦用のネジにダイヤを埋め込んでいる…ですとか
(えっ?ダイヤモンドの埋め込みによって音が変わることを目的としているのに
音への影響を最小限にする?)
(それにそもそもWittnerのアジャスターの調弦用のネジは
他のアジャスターの調弦用のネジよりも重厚長大で響きを損ない易いのに
何故敢えてWittner?)
億年という時空を超えて私たちの手元にやって来た
天然ダイヤモンドのエネルギーは想像するよりも遥かに大きい…という具合で
(出ました!スピリチュアル系の、それっぽい(笑)宣伝文句)
話が噛み合いませんでした。
ダイヤモンドはもっとも硬いということでよく響くものの
ダイヤモンドな音がしてしまう…ではわかり難いので具体的に書くと
硬質で透明な音色が非常によく響くものの
硬質で透明な音色=ダイヤモンド臭い音がしてしまう点で
チタン臭い音のアジャスターからの脱却という観点からすれば
チタン臭い音がダイヤモンド臭い音になっただけでした。
ということで
チタンアジャスターが軽くて硬いという素材の特性もありよく響くものの
チタンアジャスターではチタン臭い音がしてしまう…のであれば
チタン臭さを薄めればいい、具体的には
チタン100%ではないアジャスターを試してみれば良いと考えました。
既述のダイヤモンドを埋め込む際に調弦用のネジを活用してみた
ULSAのアジャスターであれば
弦を掛けるフックの部分のみチタンで、それ以外の部分は(強化)アルミで
チタンのフックで弦を掛け、その響きを他のアルミの部品に伝達しているので
チタンの特性を活かしつつも、チタン臭過ぎる響きにはならないのでは?と
期待して試してみましたが
ULSA ブラック E専用
チタン製アーム・アルミ製プレート
ULSA クロムシルバー E専用
チタン製アーム・アルミ製プレート
チタンの部品だけで構成されている
Otto Musica Titanium E線用 Goetzタイプ のアジャスターと
チタンはフックの部分だけで、それ以外はアルミの
ULSA のブラックとクロームシルバー のアジャスターで
調弦用のネジの部分
テールピースに取り付けるネジの部分
アジャスターの台座の部分 に分けて色々と組み合わせてみれば
最適な結果が得られるのではないか?と考えました。
Otto Musica Titanium E線用 Goetzタイプ と
ULSA のブラック と
ULSA のクロームシルバー
で
調弦用のネジの部分 と
テールピースに取り付けるネジの部分 と
アジャスターの台座の部分
を
順番に組み合わせて比較してみました。
アジャスターの台座の部分も
全体の響きや余韻の点ではかなりの影響を及ぼしはするものの
アジャスター全体の音の影響をもっとも大きく左右するのは
テールピースに取り付けるネジの部分だという意外な状況が確認されるとともに
調弦用のネジの部分 では Otto Musica Titanium E線用 Goetzタイプ
テールピースに取り付けるネジの部分 では ULSA のクロームシルバー
アジャスターの台座の部分 では ULSA のブラック
具体的には
チタンとアルミのバランスは最良なものとなり、あまりチタン臭くはないものの
既述のように弦の振動にアジャスターの振動が加わり音の振動に馬力が出る
という観点において必ずしも効果的な響きが得られていないように感じ
これ以上の改善は望めないのか…と諦めかけていました。
アジャスターの調弦用のネジができるだけ伸びているほうが
(上掲はイメージで、実際にはここまで振動していません(笑))
ザ・ドゥニース・コレクション
THE DOUNIS COLLECTION
板橋健先生に、素晴らしい解決策を教えていただきました。
アジャスターの台座の部分でもなく
テールピースに取り付けるネジの部分で
通常とは上下を逆さまにして取り付けたほうが
ということで完成したのが
既掲のアジャスター
すなわち上から
調弦用のネジの部分 が Otto Musica Titanium E線用 Goetzタイプ
テールピースに取り付けるネジの部分 が ULSA のクロームシルバー
ただしこの取り付けるネジは上下逆で装着してテールピースとの設置面を増やし
アジャスターの台座の部分 が ULSA のプラック で
(なお
上記の組み合わせで必要となる三種類のアジャスターは
バイオリンサプライの下記ページであれば総て一か所で購入可能です)
https://www.violinsupply.co.jp/Link/items/Parts/Adjuster.html
ということで
三種類のアジャスターのそれぞれの部品を組み合わせ
テールピースに取り付けるネジを上下逆にして装着する
既掲のアジャスターで従来にない豊かで艶やかな響きを実現できたのであれば
この記事は『三種混合アジャスター』となる筈です。
(下掲のボックスでブログ(サイト)内の検索ができます)
このブログの文章・画像・その他のコンテンツを含む一切の転載をお断りいたします