イワンのばか ~その1~ がいがい?!

本当に上達したい方のためのヴァイオリン教室です ヴァイオリン教室 バイオリンレッスン

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 イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。

 イワモト ヴァイオリン教室では
 「正しい音程」 (正確音程
 「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
 基礎的な演奏技術を大切に指導
 一音いちおん丁寧に
 各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」といえば『吾輩は猫である』の冒頭ですが

 http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/789_14547.html

 もしもこれを

「私は猫です。」などと書いてしまっては身も蓋もありませんし

「わしたはこねすで」と書かれていたのでは文章として意味も通じないでしょうし

「WGい▲%で?S」と書かれていたのでは言葉として成立しません。

にもかかわらず

「WGい▲%で?S」などと書いているような為体でありながら

 良い小説は文体・文章ともに適切な周期性やストーリー性…云々などと宣っている

 そんな人がもしも居たりすれば、そんな大層な能書きを言っている暇には

 先ず日本語が正しく書けるようにしろ!と言われてオシマイに決まっています(笑)

そしてこのことヴァイオリンでも全く同じことが言えて

 音程も正しく取れないような為体でありながら

 良い演奏は音色・音楽ともに適切な周期性やストーリー性…などと宣っている

 そんな人がもしも居たりすれば、そんな大層な能書きを言っている暇には

 先ず音程が正しく取れるようにしろ!と言われてオシマイに決まっています(笑)

ところがヴァイオリンの分野では

 音程の取り方など教えず習わず、楽を何度も弾いて憶える…ということばかりして

 を進めるというより、技術習得という名目で進捗を楽しませている某メソードや

 さらには

 音程の取り方など知らず教えず、を進めることより…などと言っておきながら

 実際はエチュードをある程度で次々に弾かせ、それを反復させることにより

 進めていないと話を掏り替える某メソードの弊害を進化?させた先生も居ます。

さらに

 リスナーがたまたま少しばかりヴァイオリンが弾けるだけでレスナーをしているので

 具体的な音程の取り方や手順は知らずわからず習わず教えられない…が故に

 暇さえ有れば音色、音色とつぶやき、音程の取り方楽器や音楽の話に掏り替え捲り

 音程の取り方が異なるギターからヴァイオリン重音音程が学べたかの如くに

 語っている事例もありますが、そのように話を掏り替え続けても吉は訪れません。

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

そして

 このブログで何度も書いているように

 例えば

 「日本語の用例集というのは、日本語を正しく綴る練習をするための教本」であり

 「日本語の用例集を使うなら、日本語の文字の読み書きができていないと使えない」

 のと同じで

 「音階練習教本というのは、音程を正しく奏でるための練習をする教本」であり

 「音階練習教本を使うなら、音程の取り方がわかっていないと使えない」

 のです。

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

ところが音階練習以前の問題として

 ヴァイオリンという自ら音程を作る作音楽器では音程の取り方基礎中の基礎

 その指導には正確な知識と緻密な観察に基づく訓練の反復が必須にもかかわらず

 そうした指導を受けられない者や、そうした指導を受けたことがない者が巷に溢れ

 音程の取り方がわからないからと、話を掏り替え捲る冒頭の事例は酷過ぎるものの

 兎に角ひいて弾いて弾きまくって徐々にそれっぽい音程に近づけているような人は 

 アマチュアのみならず音大卒生やプロのなかにも大勢居るという現実があります。

そうしたことから私は

 初心者から上級者、時にはプロ演奏者やヴァイオリンの指導者に対してさえも

 ヴァイオリン音程の取り方ヴァイオリン響き聴いて音程取る訓練

 何よりも重視して、具体的な手順を伝えながらレッスン行っています

そして

 ヴァイオリン響きよって音程が生じる…などということは他の楽器でも同様で

 従って

 ヴァイオリン音程をよく聴くには、充分かつ正しく楽器が響いている必要があり

 ヴァイオリンが正しく響く時に、ヴァイオリン美しい音で響くことから

ヴァイオリン音程が良い=ヴァイオリンの音色が美しい]ということ

 実感してもらえています

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

そうしたなか

 先日、ある方が私のレッスン受けに来て

 矢張り他ではヴァイオリン響き聴いて音程取る具体的な手順を何も習えず

 ただ何となくを弾き進め

 ただ何となく音楽が…云々という講釈ばかり聞かされていたようで

 そのため私がヴァイオリン響き聴いて音程取るレッスンを行ったところ

 「こういうことが習いたかった」と言っていました。

けれども

 まだ習いに来始めたばかりということもあり、これから様々な観点から

 より一層、ヴァイオリンの響きを聴いて音程を取る指導を積み重ねる必要があるなか

 『課題の重要性 如何に学ぶべきか ~その2~ 究極の練習課題』の記事中でも 

 私の専門としているヴァイオリンの分野で何が究極の練習課題なのかといえば

 それは調弦…と書いたことがあるくらいですので

 普段、どのように調弦していましたか?という話になりました。

と書くと

 チューナー音程を計測しても、響き聴いて音程を取れない点では無意味でも

 チューナーで基準の音を鳴らし、その音を聴いて調弦することは問題ない

 と考える人が居るでしょうし、私もてっきりそうだとばかり思っていました。

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

が、しかし

 な、なんですか!チューナーの発する基準の音というのは!?

 もうもう、私は唖然騒然愕然としてしまい

 シェリングさんとテキーラをフルボトルで飲み干しても何ともなく

 スターン先生とウォッカを飲み捲っても記憶が飛んでしまうことなどなかった私が

 完全に意識が飛んでしまうかのような

 全身がひっくり返ってしまうかのような衝撃を受けました!

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

それは

 チューナーの基準音は

 ビィ~~~~~~~~~~~~~~~~…という電子音ではないですか!

などと書くと

 チューナーが電子機器で、そこから電子音がするのは当たり前ですが

 ビィ~~~~~~~~~~~~~~~~…という何の余韻も響きもない直接音だけが

 ビィ~~~~~~~~~~~~~~~~…と鳴っているのです。

いやはや驚きました!

 チューナーを使って音程を測っても響き聴いて音程を取れないだけでなく

 チューナーで基準音を鳴らして音程を取ろうとしても響きの無い音なので

 もうその時点で響き聴く練習になどならない…というよりも

 もうその時点で音を聞く気すら失うではないですか!

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

ですから

 チューナーを使って音程を測っても響き聴いて音程を取れないだけでなく

 チューナーというのは、音程を測るのではなく、基準音を出すだけでも

 ビィ~~~~~~~~~~~~~~~~…という何の余韻も響きもない直接音だけが

 ビィ~~~~~~~~~~~~~~~~…と鳴っている音を聞かされることから

 百害あって一利なし…どころではなく

 千害あって一利なし…どころでもなく

 万害あって一利なし…どころでもなく

 億害あって一利なし…どころでもなく

 兆害あって一利なし…どころでもなく

 京害あって一利なし…どころでもなく

 千害あって一利なし…どころでもなく

 垓害あって一利なし…どころなまでにダメだめなツールであることを痛感させられた

 ということから、この記事のタイトルで垓害=“がいがい”と掲げました。

そして

 ビィ~~~~~~~~~~~~~~~~…という何の余韻も響きもない直接音だけが

 ビィ~~~~~~~~~~~~~~~~…と鳴っている音を聞かされる時点で

 それはあたかも

 綿菓子を食べるのではなく

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 綿菓子は既に無く、串だけを見ているかの如き空虚さを感じました。

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そうしたことから

 既述の方には、響き聴いて調弦してもらうべく、指定した周波数の音叉を渡して

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 音叉を使った調弦練習、すなわち響き聴くことを始めてもらいました。

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

そして

 響きを聴いて調弦してもらうために

 狛江教室では音叉とともにチャイムバーも用意していますが

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 何故、音叉もチャイムバーも2種類有るのか…ということについては

 いずれ記事にしたいと思います。

(上記の記事についてはこちらからアクセスできますが

 記事の後半の閲覧にはパスワードが必要になります)

もっとも

 下掲の看板は西麻布教室の近くで見かけたもので 

 例によって店の前を通っただけで、どのようなお店なのかは知りませんが

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

(西麻布教室の近くにあった看板です)

 この看板を面白く感じるのは

 『イワンのばか』というトルストイの小説などで知られるキャラクターを捩って

 http://www.aozora.gr.jp/cards/000361/files/42941_15672.html

 『ワインのばか』と命名しているに違いないからですが

 『イワンのばか』を知らない人がこの看板を見ても面白さがわからないのと同じで

 ヴァイオリン響き聴いて音程取る…というよりも

 ヴァイオリン音程の取り方というものを知らず習わずわからない人にとっては

 チューナーの基準音の“がいがい”ぶりがわからないのだと思います。

というよりも 

 私のサイトのプロフィールでも書いたように 

 天才ヴァイオリニストにして純正律の重要性を訴えられた玉木宏樹氏が

 最晩年に作成された教本の構成と解説を玉木氏からの依頼により行った際の 

 玉木氏の事務所での打ち合わせで

 玉木「岩本さんよぉ~、調弦のところは、どう書く?」と訊かれたので

 岩本「まあ、音叉を使って…、

 でも今時は、ピアノ音程を取らせたり、チューナーとか…」

 玉木「ピアノとかチューナー音程を取らせる?

    そんなのは少数派で例外だろう(笑)」

 岩本「いえいえ、意外と大勢居ると思いますよ」

 玉木「そうかぁ~?(笑)」 というやりとりをしたことを

 以前の記事で書きましたが、これに対してもまたぞろ

 「それは純正律という独特な考えの人ならではの発言」などという

 話の掏り替えをする者が現れるのかもしれませんが(笑)そのようなことはなく

 玉木氏の反応はヴァイオリン弾きとして当然のこと

 ヴァイオリン音程の取り方響き聴いて音程取る方法を知る者にとって

 チューナーというのは

 “がいがい”(垓害)どころではなく“ろんがい”(論外)でしかないのです。

にもかかわらず

 ただ単に好きで習うだけで趣味で気楽に弾くだけと思っているのではなく

 せっかく好きで習い始めて真剣に学び奏でたい…と思っていたヴァイオリン

 リアリティとして本来ヴァイオリン奏法音程の取り方習えている人に対して

 イメージとしてそれっぽく(笑)語られ、それらしく奏でるだけになっている人は

 同じようにレッスン受けているようでも、進む先が異なってしまっていて

 チューナーというのは

 “がいがい”(垓害)どころではなく“ろんがい”(論外)でしかないことにも

 全く気づくことなく、これからも間違った方向に進み続けてしまうのだと思います

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

その結果

 以前の記事で書いたように 

 ヴァイオリンの音程の取り方を知らない人達は、知らないが故にそれを教えられず

 音程の取り方も知らずに音階練習の教本を復習う人が粗製濫造され

 それっぽい(笑)だけで音楽とは名ばかりの狂った演奏しかできず 

 それがヴァイオリンの難しさだと勘違いしている人達は何ともお気の毒な限りです。  

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 そうした問題について、このブログで何度もなんども警鐘を鳴らし続けています…が

 残念ながら、あまり大きな警鐘とは成り得ていないようです。

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

と書いては見たものの

 そもそもこのブログはブログの目次のページにも記したように

 レッスンを申し込まれる判断材料として

 レッスン方針・レッスン形態のページなどとも併せてご覧いただくために 

 書いているものですが、それすらさえ通じることなく

 このブログを眺めて悦に入るだけ…という方も居るようなので(笑)

 既述のようなことを書いてみたところで、通じないのかもしれません。

チューナー 調弦 音程 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 残念です。


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