(モバイルでは端末を横長にしてご覧ください)
(iPhoneなどで端末を横長にして画面の左側にブックマークなどの表示が出る場合は
画面最上部のアドレスバーの左側の青くなっているブック(本)のマークのアイコンをクリックすると消えます)
イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
そのひとつは
以前の記事で書いたように
「明日は高気圧と低気圧の配置が変わることで
安定した状態の場所もあれば、天気が急変する可能性もあります」
「従って降水確率が0%の所も、突然の豪雨が予想されることもあれば
反対に降水確率100%でも、晴天の可能性があります」という具合に
次々に話を掏り替え、いずれの観点でもそれっぽく(笑)該当させ
100%当たる天気予報のような語り口を続けている事例が
音程の定め方は左手の形の話に掏り替え、音程の話は抽象的な音色の話に掏り替え
音色の話もすぐさま音量の話に掏り替え、復習った曲の弾き易さを上達に掏り替え
挙句に詳細には教えられないために、生徒が自ら学ぶことが大切だと話を掏り替える
その掏り替え三昧な語り口が不思議で仕方がありませんでした。
けれどもそれは
リスナーでしかない素人がレスナーとして語るため、プレーヤーの視点が欠落し
周辺的な観点からのみ、文字通り電波(デムパ)を送るしかない有様なため
本質から掏り替わった話しかできないだけのことなのだとわかりました(笑)
そしてもうひとつは
素人というのは、その物事の素人が玄人っぽく語ると感心してしまうことから
リスナーに毛が生えただけの素人が話を掏り替えスピリチュアルに語れば語るほど
リスナーの段階でしかないヴァイオリンの初心者はその話に感心する…とはいえ
只管に話を掏り替える電波(デムパ)に掛かり続ける人が居るのが不思議でした。
けれどもこれも
リアリティにおいてヴァイオリンの本来の奏法を明確に指導する先生のもとでは
リアリティにおいてヴァイオリンの本来の奏法を確実に復習う必要が出るので
イメージでそれっぽく(笑)習い、それらしく弾ければ良いだけの人達にとっては
リスナーに毛が生えただけの素人が、本質を掏り替え捲りスピリチュアルに語る
掴み難いなめこのような指導こそが打って付けであるが故のことだとわかりました。
ということで
今もなお、ヴァイオリンに関して全身全霊で首を突っ込み続けてはいますが
そうした日々にあって私は嘗て
例えばこちらの記事で書いたように、ヘンリク・シェリングさんの教えを受け
例えばこちらの記事で書いたように、アイザック・スターン先生の教えを受け
そうした際に習った練習法を私も踏襲したくなった時がありました。
けれども
ヴァイオリンの基礎の段階では先生が指示した練習を忠実に復習う必要があり
であればこそ、本来の奏法を明確に指導する先生のもとで確実に習うことが重要で
そのようにして基礎を修得していたからこそ、巨匠の方々にも習えた一方で
それは
仕事帰り…とはいえ日曜日の夜の上りの電車なのでガラ空きの車両で
夜だというのにサングラスをして帽子を被っている
見るからに芸能人だとわかるものの、それが誰とはわからない出で立ちの女性が突然
「岩本さん!」と声をかけてきて、その声から
あなたがヴァイオリンの練習で勘違いしていること ~その2~』で書いた
NHK時代に収録の合間によく5食(と書けば関係者の方はわかると思います)で
一緒に食事をしたりしていた知り合いの女優さんだとわかり
それ以降も偶然会うことはあっても何年ぶりか…と考えている私に
「〇〇石鹸の〇箱」(と書くと製品がわかる人も居ると思います)
「どこか売っているところ、知らない?」「今晩使う分が無くて困っているの」
と言うのです。
そんな人が何故…と訝しがると
「マネージャーさんに頼んでおいたら、〇箱でなく□箱を買ってしまったので
〇箱が無いか電車に乗って近くのお店を探してみたけれども、何処にも無くて…」
ということで
私はその石鹸を使わないものの、偶々私も彼女も降りることになる駅前の
4軒あるドラッグストアのうちの1軒で見かけた覚えがあるので案内すると
私の記憶通りに店頭在庫がありました。
「これ、ほんとうに良い石鹸なの」と彼女が勧めるだけでなく、昔から評価も高く
他の石鹸では痒くなるような人でも大丈夫だと勧める専門医も居る程の石鹸なので
私も試しに1個買って使ってみましたが、痒くなったので捨ててしまいました。
ということで
上記の石鹸における出来事は、ヴァイオリンにおいても全く同じで
既述のように、基礎の段階では先生が指示した練習を忠実に復習う必要があり
一定の規範や評価はあるものの、ある人に合う練習法が他の人に合うとは限らず
そのため既述のような巨匠達の練習法は、参照することはあっても模倣はせず
自身に合う練習法は自ら見つけながら歩まなければならないという思いを
新たにさせられました。
そのひとつは
既述のように、嘗てシェリングさんやスターン先生に教えを受けた後に
こちらはヴァイオリンではなくチェロとはいえ、やはり世界的な巨匠でいらした
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ氏から聞いた練習法については
これもそのまま踏襲するのではなく参照するものではあっても
温故知新としての側面が大いにあることに、最近、というより先週気づいたのです。
それは
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ氏が嘗て来日した際に
美食家らしく、あるワインが飲みたいのに見つからない…という話を関係者から聞き
それが都内の某・百貨店に売れ残っているのを知っていた私は早速調達して持参し
既述のように最近、というより先週気づいたのです。
などと書くと
かのカザルスが行っていたバッハ/無伴奏チェロ組曲に関する練習法とは?
ということで色めき立つ人も居るのかもしれませんが(笑)
カザルスは勿論、ロストロポーヴィチの弟子も内外に沢山いらっしゃることに加えて
もっとも
ヴァイオリンでは基本的に旋律はピタゴラス、和音は純正律ということになり
旋律に対して純正律で和音を添えようとしても、和音に開放弦が含まれる時には
開放弦の音程は変えられないため、旋律に対して純正律で和音を添えられなかったり
複数の旋律が並立する場合、旋律のどちらに対して和音を添えるかという問題も生じ
複数の旋律が重複する場合、旋律の音程同士では和音として濁る場合もあり
バッハの作品では重音以外の単音の音形にも複数の旋律が内包されていることが多く
そうしたことからバッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータでは
和音や旋律の並立と重複と内包での音程の制御と微調整が一斉に求められ続けます。
そのため
以前の記事でも書いたように
バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータを演奏する際には
パガニーニ指標として以前書いた
パガニーニ/24のカプリースくらい朝飯前の技量がなければ弾けないのです。
にもかかわらず
ただ単にカザルスの練習法…と聞いて色めき立つような人というのは
ただ単に譜面を一瞥して、パガニーニは無理でもバッハなら…などと勘違いをして
既述のような音程の制御と微調整の問題などわからない可能性が高く
そのような人にはカザルスの練習法など無関係です。
といっても
そもそもこのブログはブログの目次のページにも記したように
レッスンを申し込まれる判断材料として
レッスン方針・レッスン形態のページなどとも併せてご覧いただくために
書いているものですが、それすらさえ通じることなく
このブログを眺めて悦に入るだけ…という方も居るようなので(笑)
カザルスの練習法がどのようなものか…などということがここに綴られていなくても
カザルスの練習法というものがあるらしい…ということだけで満足してしまうのかも
しれません。
そしてもうひとつは
260年以上も前に海外で書かれたヴァイオリンの教本が新訳として刊行され
その教本の内容の一部が、昨年出版された別の教本に通じるものがある点で
まさに温故知新だと感じましたが、それについては次の記事で書きたいと思います。
(下掲のボックスでブログ(サイト)内の検索ができます)
このブログの文章・画像・その他のコンテンツを含む一切の転載をお断りいたします