ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ~その2~

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 イワモト ヴァイオリン教室では
 「正しい音程」 (正確音程
 「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
 基礎的な演奏技術を大切に指導
 一音いちおん丁寧に
 各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています

ヴァイオリンの重音の音程の取り方

SCALE SYSTEM 更なる音程の追求』で書いたように

 例えば

 「日本語の用例集というのは、日本語を正しく綴る練習をするための教本」であり

 「日本語の用例集を使うなら、日本語の文字の読み書きができていないと使えない」

 のと同じで

 「音階練習教本というのは、音程を正しく奏でるための練習をする教本」であり

 「音階練習教本を使うなら、音程の取り方がわかっていないと使えない」こと

 なります。

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

ところが

 ヴァイオリンという自ら音程を作る作音楽器では音程の取り方基礎中の基礎

 その指導には正確な知識と緻密な観察に基づく訓練の反復が必須にもかかわらず

 そうした指導を受けられない者や、そうした指導を受けたことがない者が巷に溢れ

 兎に角ひいて弾いて弾きまくって徐々にそれっぽい音程に近づけているような人が

 アマチュアのみならず音大卒生やプロのなかにも大勢居る事態に陥ったのです。

そして

 ヴァイオリンの音程の取り方を知らない人達は、知らないが故にそれを教えられず

 音程の取り方も知らずに音階練習の教本を復習う人が粗製濫造され続けています

 それでは標識もなく彷徨うのと同じです。

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

挙句に

 音程の取り方も知らずわからず音階練習の教本を闇雲に教える先生?に限って

 手の響き、音色、説得力、音楽、などと尤もらしい口上を連ねますが(笑)

 それは具体的な音程の取り方を知らず語れないが故に他のことを尤もらしく語り

 抽象的な世界に逃げ込み、それらしく装っているだけでしかないのです。

 

また

パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)』で書いたように例えば私の場合

 パガニーニ/24のカプリースなど

 楽譜を乱雑に扱うことなどなく、こうしたケースに入れて大切に使っていても

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 このような有様ですし

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン
ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 この楽譜も最初から使い続けていたものではなく

 以前のものは散り散りになってしまって既に無く(笑)

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 そろそろ次を…ということで、同じ楽譜の新品も用意してありますが

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 これは、音程の取り方のような確定的ではない要素が多数含まれ試行錯誤が必要

 何度も捲りながら復習うために譜面がボロボロになってしまったのです。 

それに対して

 音階練習の教本は、音程の取り方という確定的な要素を配列する練習の教本なので

 音階練習の教本が傷んでもせいぜい下掲程度で、ボロボロになることはありませんが

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 兎に角ひいて弾いて弾きまくって徐々にそれっぽい音程に近づけるしかない人は

 兎に角ひいて弾いて弾きまくって音階練習の教本がボロボロになったりします(笑)

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

そして 

 そんな先生に習っても、それっぽく(笑)弾き、それらしく奏でることしかできず

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 ヴァイオリンの響きを聴いて音程を取ることを知らずわからず教えられない代わりに

 チューナーを使い、使わせたりする場合があるので

 そんな先生の指導は、そもそもヴァイオリンのレッスンとはいえないのです。

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

ということで

 ヴァイオリンの響きを聴いて音程を取ることを知らずわからず学ばない先生のもとで

 兎に角弾きまくってそれっぽい音程に近づけてみたり、チューナーを使ったりする

 そもそもそれはヴァイオリンのレッスンではない指導を受けて悦に入り

 それっぽい(笑)だけで音楽とは名ばかりの狂った演奏しかできず 

 それがヴァイオリンの難しさだと勘違いしている人達は何ともお気の毒な限りです。 

それに対して

 そのものとして奏で、まさしく弾本来のヴァイオリンのレッスンを受けている人は

 ヴァイオリンならではの響きを聴いて音程を定める方法を知りわかり学んでいるので

 指板にフレットが無いにもかかわらず音程が確定できる…というよりも

 指板にフレットが無いからこそ精密な音程確定できること習得するとともに

 それにより音楽として狂わない演奏が実現できることは百も承知している筈です。

そして

 私のサイトの

 『Scales by Simon Fischer』(サイモン・フィッシャー/スケールズ

  のページで掲げた

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

サイモン・フィッシャー

スケールズ

Scales by Simon Fischer

 ヴァイオリンヴァイオリンとして奏でるための

 ヴァイオリンならではの音程の取り方の最低限のルールが掲げられている

 How to tune each note of the scaleの項目の

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

(上掲の譜例の画像はHow to tune each note of the scaleの一部です)

 ヴァイオリン音程の取り方指導されるとともに

 ヴァイオリン音程の取り方で様々な音を実際に弾けるようにする訓練こそが

 ヴァイオリンの音階練習であることも百も承知している筈です。

けれども

3.5が決め手の三種混合アジャスター』で書いたように

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

 という和音をヴァイオリンで弾く際に

 既掲の

 『Scales by Simon Fischer』(サイモン・フィッシャー/スケールズ)の

 How to tune each note of the scaleの項目の音程の取り方に従って

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

と掲げられているので、そのように音程を取り


ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

と掲げられているので、そのように音程を取り


(とはいえ

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

意味がわからなければ、どうにもなりませんし


ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

意味がわかったとしても


 それを実現する具体的な音程の取り方もわからなければまた、どうにもなりませんが

 それを踏まえたうえで) 

 それを重ねて

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

 と弾いてみたところで、正しい和音の音程にはなりません。

 

では

 ヴァイオリンの重音における両者の音程の音高差は、何で定めるのかといえば

 『温故知新 ~その2~(調弦を正しく行うために)』でも書いた[差音]です。

そして

 その[差音]については

 『ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ~その1~』で書いたように例えば

 オリーブ弦は同じピラストロ社のオイドクサ弦よりも張りが強く

 余韻や倍音が貧弱な楽器にオリーブ弦を張ると、余韻や倍音が更に減り

 差音が電子音の場合と同様に目立つことから、その楽器にOliv弦を張った場合に

 差音もよく聞こえるようになった…などというのは、それっぽい(笑)だけの楽器

 調整で音が変わる楽器も、やはり余韻や倍音の少ないそれっぽい(笑)場合が殆どで

 そうした余韻や倍音の少なさから単に大音量で鳴るだけの楽器も少なくありません。

それに対して

 オリーブ弦は同じピラストロ社のオイドクサ弦よりも張りが強く

 余韻や倍音が豊富な楽器にオリーブ弦を張ると、余韻や倍音が更に増し

 差音は余韻や倍音に埋もれてしまうことから、その楽器にOliv弦を張った場合に

 差音も一応聞こえるが、やや聞き取り難くなった…というのが優れた楽器です。

ですから

 矢印は、見えない…と思っていたものの

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 よく見ると矢印が見えて、一度気づくと忘れられない

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 というのと同じで

 差音は、聞こえない…と思っていたものの

 よく聞くと差音が聞こえ、一度気づくと忘れられない…というものでなければならず

 差音は、ヴァイオリン重音音程を取る際に重要な指標となります。

そして

 既述のように

 音階練習音程の取り方を学んでから行う運指訓練であるだけではなく

 ヴァイオリン音程響き聴いて取る点で運弓の練習でもあるのと同様に

 差音に留意して弾くこと音程の指標なので運指訓練になるだけではなく

 差音は聞こえ難く充分響かせようとする点で運弓の練習にもなります。

その

 [差音]の一例としで『ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ~その1~』で

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

の音は

を押すと10秒間音が鳴ります)


ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

の音は

を押すと10秒間音が鳴ります)


 となりますが

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

として両方同時に鳴らすと

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

というように聞こえて

を押すと10秒間音が鳴ります)


 この場合

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

の音は

 鳴らしていないにもかかわらず聞こえる音で

 こうした音のことを[差音]といいます…として掲げました。

ということ

 ある重音において特定の[差音]が生じることから

 ある[差音において、それを生じさせた重音を特定することもできるので

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 という[差音]の配列になるのは、何調の何度(3度や6度など)の音階なのか? 

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 という[差音]の配列になるのは、何調の何度(3度や6度など)の音階なのか?

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 という[差音]の配列になるのは、何調の何度(3度や6度など)の音階なのか?

 ということも特定できる筈です。

ちなみに

 上掲の譜例が、何調の何度の音階なのか?ということに対するヒントとしては

 ひとつには、いずれも長調(major)の音階

 ひとつには

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

(狛江教室へも来訪可能な最寄駅の前の店舗です)

 と掲げれば

 何調の音階か?ということは、わかる人が居るかもしれませんが(笑)

 何度の音階か?(3度や6度など)ということは、わからない人が多いと思います

そうした場合には

 [差音]は既掲のように低音で、[差音]は理屈の一環であるので

 良い楽器は低音が鳴る…とか、総てを理屈で理解…などと言っている先生に訊けば

 既掲が何調の何度の音階か、まさしく、そのものズバリで回答してくれる筈です。

それに対して

 テキトーにそれっぽい(笑)口上を語り、それらしく指導しているだけの先生は

 [差音]は重音音程で考慮すべき要素ではあっても

 [差音]を既掲のように音階に準じて並べたりはしない…と言うのかもしれませんが

 [差音]を音階に対応させて配列する譜例は、下掲の書籍でも見られます。

Double Stops Simon Fischer ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

Double Stops

Scales and scale exercises for the violin

Simon Fischer

Double Stops Simon Fischer ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

(ちなみに上掲は                   

 既掲の[差音]を配列した譜例とは異なる調のものです)

 

とはいえ既述のように

 [差音]は音程の重要な指標という点で、明確に定められるべきものではあっても

 [差音]は聞き取り難い響きという点で、明瞭には聞こえないものですが

 その[差音]をハッキリと聞きながら音程を取る練習方法を考え付きましたが

 それは

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 ではなく

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 です(笑)…と掲げただけでは、何のことかわからないと思いますので

 それについてはレッスンの際にお伝えしています

 

加えて

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

 という和音をヴァイオリンで弾く際に

 既述のように

 『Scales by Simon Fischer』(サイモン・フィッシャー/スケールズ)の

 How to tune each note of the scaleの項目の音程の取り方に従って

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

と掲げられているので、そのように音程を取り


ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

と掲げられているので、そのように音程を取り


 それを重ねて

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

 と弾いてみたところで、正しい和音の音程にはならないことに対して

 [差音]によって、両者の音程の音高差は特定できるとしても

 [差音]だけでは、重音それ自体の音程の音の高さがどうあるべきかは定められず

 ではどうするのか?ということについても、レッスンの際にお伝えしています

 

そして

 ヴァイオリン重音音程を取る際には上記のように

 両者の音程の音高差を特定する方法だけではなく

 重音それ自体の音程の音の高さを特定する方法についても習う必要があり

 そうしたことを学ばずに闇雲に音階練習をしたところで音程は良くならず

 そうしたことを知らずに闇雲に音階練習していること

 灯台の明かりも見ずに船を進めて座礁してしまうようなものです。

また

 灯台の明かりは見なくても代わりにGPSを使うかの如くにチューナーを用いても

 それでは響きを聴いて音程を取るヴァイオリン本来の奏法ではないこと以上に

 それでは響きを聞かずにチューナーを見ている点で

 周りの状況等を見ずにGPSの画面ばかり見ていて座礁してしまうようなものです。

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

ところが巷では

 先生が音程の取り方を教えても「やらなかった」のなら生徒が怠惰なだけですが

 先生が音程の取り方を知らずに「やれなかった」事例も見聞きすることがありますが

 それは先生が無知だった…では済まされないことだと考えています

ですから私は

 生徒が音程の取り方を解らずに「やれなかった」ということが無いように

 生徒が音程の取り方を習わずに「やらなかった」ということが無いようにするために

 手の響き、音色、説得力、音楽などという口上でもなくチューナーでもなく

 ヴァイオリン本来奏法における単音の音程の取り方

 ヴァイオリン本来奏法における重音音程の取り方

 一音いちおん丁寧に説明し確認しながらレッスンしています

ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

(狛江教室の近くの漢方薬局の入り口にあった看板です) 

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