CARL FLESCH SCALE SYSTEM(カール・フレッシュ/スケールシステム)は
多くの音楽大学での入試や定期試験の課題とされるだけでなく
殆どのプロ奏者が学びかつ鍛え続けている音階練習教本となっています。
しかしながら
機能和声の観点でシステマティックで緻密に創られているが故に
その総てを縦断的に練習することは物理的に長大な時間を要するだけでなく
その一部を反復練習していたのでは技術的な偏重も生じかねません。
そのため
そのように機能和声の観点から編まれていることに留意しつつ
フレッシュの助手も務めたロスタル先生の校訂内容も参照しながら
ŠEVČÍKの項目でも書いたやり方と同様に課題を選択して
その学習者毎に苦手とする音形を選択して重点的にレッスンすることで
既述のような、時間的な制約や、技術的な偏重が生じることなく
もっとも
『サイモン・フィッシャー/スケールズ』のページでも記したように
音階教本には
ヴァイオリンにおける音程の取り方や練習方法は書かれていないため
ヴァイオリンとしての音程の取り方や練習方法が指導されないばかりか
ヴァイオリンとしての音程の取り方や練習方法を知らない指導者まで
現れ始めてしまいました。
そうしたことから
ヴァイオリンの音程の取り方のページで記した音程の取り方を踏まえて
音階教本をレッスンすることにより
あらゆる曲の演奏に役立つ基礎の習得を目指しています。
専門家を目指す方だけではなく、趣味で習う方にも
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。