エチュードの難易度として
『クロイツェル教本』や
『ローデ/カプリース』を学習し終えた段階の学習者達において
ヴァイオリンのより一層高度な技術の習得のためには必ず学習されているエチュードが
『ドントのOp.35』です。
また
『ドントのOp.37』が「ドントの易しいほう」
『ドントのOp.35』は「ドントの難しいほう」
『ドントのOp.35』の1番を
「ドントの最初の難しい和音の曲」などと言われることがあります。
『ローデ/24のカプリース』が上記のように抒情的であったのに対して
『ドント Op.35』は、その音形は常に機能的に書かれているため
このエチュードをメカニックに捉え
次の段階のエチュードである
『パガニーニ/24のカプリース』に学習を進めるためには不可欠です。
その際
ショットから出版されているロスタル先生の校訂譜では
運弓では、弓のどの箇所で、どのような奏法で奏でるべきかという点や
運指では、予め音を準備しておく箇所や、指を一定の位置で保持することで
左手が安定させられる方法などが楽譜上に細かく記載されているので
ショットから出版されているロスタル校訂譜でレッスンを行っています。
専門家を目指す方だけではなく、趣味で習う方にも
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。