ŠEVČÍK OPUS 8はポジション移動の基礎練習のために用いますが
移動に際しては左指を指板上で跳躍させるのではなく、ズラしながら移動する点や
そのようにズラしながら移動する際の経過音についても十二分に考慮しながら
ポジション移動を行う点や
どの指を指板上でズラしながら移動させるかという点にも留意して学習します。
また
移動する位置において
第3ポジションでは左手首が
第5ポジションでは左親指が、それ以上のポジションでは左手全体が
学習者毎に学ぶべき課題を状況に応じて選び出し
番号単位ではなく小節単位(時には半小節など)で範囲指定しながら
理由は
ŠEVČÍKは、その学習者が学習すべき箇所を抜き出し、それを活用しながら練習する
いわば「辞書」のようなものだからです。
従って
ŠEVČÍKを、番号順に学び進める…などという使い方は、
あたかも国語の授業で辞書を
あ
ア
ああ
あああ
………
などと読み進めてしまっているようなもので
そのような使い方では、つまらなく辛いだけではなく、指導の効果も得られません。
国語で辞書を引き、単語の使い方を説明したり活用しながら授業を進めるのと同じで
学習者毎に学ぶべき課題を状況に応じて選び出し
番号単位ではなく小節単位(時には半小節など)で範囲指定しながら
専門家を目指す方だけではなく、趣味で習う方にも
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。