時々
両者が異なるものであるかのように扱われている記述を見かけることがありますが
『フリマリー/バイオリン音階教本』を小野アンナが校訂したものが
『小野アンナ/ヴァイオリン音階教本』です。
子ども~大人、趣味~進学の総ての方に
音程の正しい美しい音で確実に弾けるようにレッスンをしていますが
その一環として
『小野アンナ/ヴァイオリン音階教本』を使用することもあります。
理由は
この教本の巻末の小野アンナの略歴にも
歴史的名奏者・名教師を多数輩出したレオポルト・アウアーに師事したことが記され
プロフィールの項目でも書いたように私が師事した歴史的名教師の
鷲見三郎先生、四郎先生もアウアー直系の演奏法を学んでいらっしゃることから
小野アンナの校訂したアウアー派ならではの観点についても伺っているからです。
スケールにおける運指(上昇と下降での指の配列の手順や方法の違い)や
アルペジオにおける運指(指の維持と離脱におけるスケールとの違い)などに
もっとも
『サイモン・フィッシャー/スケールズ』のページでも記したように
音階教本には
ヴァイオリンにおける音程の取り方や練習方法は書かれていないため
ヴァイオリンとしての音程の取り方や練習方法が指導されないばかりか
ヴァイオリンとしての音程の取り方や練習方法を知らない指導者まで
現れ始めてしまいました。
そうしたことから
ヴァイオリンの音程の取り方のページで記した音程の取り方を踏まえて
音階教本をレッスンすることにより
あらゆる曲の演奏に役立つ基礎の習得を目指しています。